嗅覚と味覚で、体を芯から奮い立たせる!
【アンカー4 アロマ(匂い)】
アロマもひとつのアンカーです。例えば、ユーカリは集中力を高める、ライムはストレス緩和、ラベンダーは不安の軽減(リラックス)をさせてくれます。
自分が大好きな匂いは、心の状態をよいほうへと導いてくれます。
私の場合、秋風の匂いを嗅ぐと心が浄化されたような気持ちになりますし、線香の匂いを嗅ぐと心を全てオープンにしたようなリラックス感を得られます。
【アンカー5 味】
作家の湊かなえさんは、執筆するときに気合が入らない時にどうしているのか、という質問に面白い回答をしていました。こんな主旨の内容でした。
「ストロングミント味の作品、グレープ味の作品……。連載が月に2本ある時とかは、ガムの味で“今、私はこれを書いてるんだ”とわかるんです」
ガムを噛むと創作モードに入るというのですが、これも作家によって違うようで、黒川博行さんは「お茶を飲む」のが執筆に集中する儀式のようです。
いずれにしても口に入れるもので、テンションを変えることができます。
最高の心の状態をつくるための、5つのアンカー(音楽、儀式、張り紙、アロマ(匂い)、味)をご紹介しました。どれも、実行に移しやすく、心を簡単にいい状態(集中力ややる気を高めやすい)に再現できたり、気分を一新できたりする習慣なのです。