先日、ある中小企業の社長から相談を受けました。

経理部の社員で、税理士の資格も持っていて仕事は完璧なのですが、人間関係が苦手で、ゴマすりはおろか、社内の飲み会にも参加しない。もう少し人間としての幅を広げてあげようと配置換えを提案したところ「嫌です。私はこの仕事しかしません」と言われて困っている、と。

――出口さんはどうアドバイスされたんですか?

「本当に困っていますか?」と聞きつつ、「よく考えてください。仕事は完璧なのでしょう。人間関係は、仕事の本質ではありません。何の問題があるのですか。社長がドシッと構えて、今の仕事で使い続ければいいではないですか」と。社長は「そう考えるとすっきりしますね」とおっしゃっていました。

(構成=八村晃代 撮影=市来朋久)
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