なぜ私はノートにここまで手間をかけるのでしょうか。それは「自分の給料はお客様からいただいている」という思いがあるからです。だから相手との出会いを大切にするし、会った人との面談内容を詳しく記録します。
仙台支店で好成績を挙げたあと、精鋭が集まる新宿野村ビル支店に異動しました。もちろん、ここでも各種のノートを駆使して、商談を重ねました。
人生はトーナメント戦だと思います。仙台で1回戦を勝ち上がった私は、新宿でも好成績を挙げ、30歳で月に600億円の売り上げを記録しました。
私がいま、若い社員に話すのは「微差が大差を生む」ということです。毎日会ったお客様の情報をこまめに記録し整理しておく。そのことが、トーナメントを勝ち抜く大きな力になるのです。新人時代からの私のペンディングノートは、33冊目になりました。
市村洋文
ファーストヴィレッジ代表取締役社長。1959年生まれ。都立富士高、立教大学卒業。野村証券のトップ営業マンとして活躍後、KOBE証券専務・社長。2006年株式公開。07年から現職。近著に『1億稼ぐ営業の強化書』がある。
ファーストヴィレッジ代表取締役社長。1959年生まれ。都立富士高、立教大学卒業。野村証券のトップ営業マンとして活躍後、KOBE証券専務・社長。2006年株式公開。07年から現職。近著に『1億稼ぐ営業の強化書』がある。
(高井尚之=構成 永井 浩=撮影)