ペンディングノートは新規開拓に特化したものですが、通常の営業活動には、B5サイズの手帳「ビジネスダイアリー」と、市販の大学ノートを使った「面談ノート」「備忘録」の3種のノートを使います。
「ビジネスダイアリー」は、その日の行動結果を30分刻みで書き込むもので、左の予定表部分には接客や会議、先方との面談など実際にその時間に行ったことを記します。右側はメモ欄で、社内で決まったこと、外交先で面談した人、約束した内容を書きます。自分が感じたことも加えるので、日記の役割も果たします。
面談の詳細を書き込むのは「面談ノート」です。内容は要約するのではなく、できるだけ忠実に記録することにしています。時には相手のセリフをそのまま書き写します。時間のない外出先ではメモ用紙に走り書きし、後でそれを面談ノートに清書します。
トーナメントを勝ち抜くために
ポイントは、案件ごとのテーマ別ではなく時系列にすることです。テーマ別だと後で探すのが大変ですが、時系列ならビジネスダイアリーと連動して、「あの会社とはこの時期にこんな話をしたな」と記憶も蘇るのです。当社ではこれらの行動記録をデータ化しており、企業別に検索できます。
面談の結果、次に何をすべきかがわかります。そのことを箇条書きにするのが「備忘録」です。ここには、お客様との約束、部下への指示などの項目が並びます。私にとっての「TO DOリスト」といっていいでしょう。
ほかにも営業ツールとして使っているノートがあります。手のひらサイズの小さなもので、ここには心に響いた言葉を転記したり、気になった新聞記事や雑誌記事を切り抜いてスクラップします。ミニサイズなので、記事の切り抜きをそのまま貼るとはみ出してしまいますが、そういうときは縮小コピーしたりせずに、記事の現物を折りたたんで貼り付けます。