月収40万の人が毎日1時間無駄にすると、時間泥棒の額は年間約60万円!重大な“生活習慣病”を生み出す、人間の奥底にある心理とその処方箋を“習慣化”の権威が解説
「この1年でどう変わった? 年収別 平日・週末時間の使い方」(http://president.jp/articles/-/17104)でご紹介したように、「1日の中で、時間を浪費してしまったと感じる」人の率は、年収額の高低にはあまり関係がなかった(平均6割以上)。
これを年代別に集計すると、30代が最多だったもののやはりそれほど大きな変化はなく、全世代とも6割以上だった(図1を参照)。5人に3人は、日々、時間泥棒にあっていることになる。
気になるのは浪費時間の内訳だ。全世代とも「長い打ち合わせ」「長い電話への対応」が断トツに多く、次いで「家族・友人との口論」「ネットでのニュース、SNSチェック」「ネットでのゲーム」が入った(図2を参照)。
なかでも特徴的なのは、他の世代に比べ60代が最も「長い打ち合わせ」と「ネットでのニュース、SNSチェック」「ネットでのゲーム」を挙げる率が高かったことだ。60代といえば、経営に携わる管理職層も多い世代だが、自力で時間のコントロールをしきれない会議や打ち合わせ、さらに、若い世代よりもやや経験と知識に劣るためかネットやSNS、ゲームに関しては時間管理にてこずっている様子だ。
アンケートでは具体的に時間浪費のシーンを自由回答してもらった。その内容などを踏まえ、習慣化コンサルティングの古川武士氏に時間泥棒の“正体”やその発生メカニズムの解説、打つべき対策を教えてもらった。