情報収集――単語は覚えない!完璧主義からの卒業がカギ

英語が読めれば、Webなどから世界の最新情報が手に入る。

「読む力を養うカギは“専門分野”と“好きなこと”」。松本氏はそう指摘する。「航空会社に勤めていた頃は、業界のニュースレターや業界紙などを愛読していました。仕事に関係したものなら、頭に入る。好きな分野の英書もおすすめ。日本語訳があるものが理想的です」。

オーディオブックも助けになる。「高校時代に『7つの習慣』のカセットテープを聴いていました。いまだにそのテープで聴いた表現が口に出るほど、体にしみこんでいます」(松本氏)。

菊間氏がすすめるのは『人を動かす』だ。「語彙のレベルは日本の大学入試の長文読解より簡単なので、ぜひ挑戦を。英字新聞もおすすめです」。

一方、やってはいけない「NG」学習法もある。1つ目は「完璧主義」。「例えば英字新聞の記事では、見出しと最初の段落を読めば5W1Hの内容が理解できます。『すべて読むべき』という完璧主義から自由になりましょう」(菊間氏)。

次に「単語集で学ぶこと」。「人は文脈で単語を覚えるようにできています。ある研究では、文章の中で20回見ないとその単語を覚えられないそうです。だから、単語は覚えなくていい。読んで意味のわからない単語を“虫食い状態”で我慢できるかどうか。英語は“推察力”が肝心なのです」(菊間氏)。