賃貸住宅に比べ税金は割高だが……
いいことだらけに聞こえるが、デメリットはないのだろうか?
「強いて挙げれば、土地を購入した場合の固定資産税が割高なことでしょうか。住宅利用の場合に適用される軽減率が、駐車場にはありません。ですが、私の場合でも実質利回りは14%を確保できていますから、そのデメリットは十分に補えていると思います」(上原さん)
最初は借地や月極駐車場を借り上げて、大手コインパーキング会社に又貸しすることで、ニーズを探ってみてもいい。機器はリースで一定期間がたつと自分の所有になる契約を交わしてもいいし、中古市場で安く揃えることもできる。
「いろいろな経営スタイルがあるので、興味があったらまずは始めてみることです。もしやめることになっても、土地は更地扱いなので買い手がつきやすい。出口戦略の立てやすさも、隠れたメリットです」(同)
上原ちづるさんのコインパーキング経営
【満空灯】絶対に表示しなければいけないものではないが、集客効果はある
【自動販売機】設置や補充は業者任せで電気代のみ負担、年12万円程度の収入に
【看板】配色やロゴも自分でデザインできる。料金設定が工夫のしどころ
【精算機】新品で約100万円。集金やメンテナンスはサービス業者に頼める
【ロック板】新品で1台約20万円だが中古もある。頑丈で15~20年くらいは使える
【車止め】材質や形状にもよるが亜鉛メッキ製のもので1台4000円程度から
【その他工事】必要に応じてアスファルト舗装や歩道の切り下げ、電気工事なども
上原ちづる(39歳)
元CA(客室乗務員)。大学卒業後、ANAに入社。国内線・国際線に乗務しチーフパーサー資格も取得。現在3人の小さな子持ちママでありながら、1棟アパートを3棟28戸、戸建て賃貸3戸、コインパーキング3カ所28台分を経営。
元CA(客室乗務員)。大学卒業後、ANAに入社。国内線・国際線に乗務しチーフパーサー資格も取得。現在3人の小さな子持ちママでありながら、1棟アパートを3棟28戸、戸建て賃貸3戸、コインパーキング3カ所28台分を経営。