世界で大流行した主な感染症

【1869年】アメリカ海軍船内から感染してコレラが日本で流行。

【1918年】スペイン風邪が世界的に流行。日本でも39万人が死亡。

【1943年】戦時中、結核がピークに。この年、日本で約17万人が死亡。

【1968年】香港風邪が世界的に流行。日本の死者は2200人以上。

【1976年】エボラ出血熱が初流行。スーダンとザイールで死者。→2014年に最大規模の大流行

【1981年】アメリカでエイズの症例を発見。以後10年で感染者100万人に。

【2003年】中国を中心にSARSが流行。

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SFTS患者は5月に多く発症

【2009年】メキシコ、アメリカから新型インフルエンザが世界的流行。

【2013年】「殺人マダニウイルス」でSFTSに感染、国内で死者。→致死率30%!

【2013年】日本で約70年ぶりにデング熱の国内感染を確認。

※編集部作成

 
国立国際医療研究センター国際感染症対策室医長 
加藤康幸
(かとう・やすゆき)
1969年生まれ。米ジョンズ・ホプキンズ大学大学院修士課程修了。都立病院勤務などを経て現職。日本で数少ない「1類感染症」(最も危険性が高い感染症)の専門家。
(構成=村上 敬 撮影=大沢尚芳)
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