九去法は9を含まない数字でも使える。たとえば「1,726×125=218,750」の正誤を判断する場合はどうするか。まず、左辺と右辺ともに足して9になるものを消していく。左辺の「1,726」は「7」と「2」を足すと9なので消す。残りの「1」と「6」を足して「1+6=7」となる。

「125」はどれも9にならないので、そのまますべてを足して「1+2+5=8」。そして「7×8=56」となるが、56に9はないので、このまま「5」と「6」を足して「11」。これを1ケタにするために各ケタを足せば「1+1=2」となる。

一方、右辺の「218,750」は「2と7」「1と8」を足すと9になるので消す。残りは5と0なのだから、「5+0=5」。この結果、「2≠5」であるから、「1,726×125=218,750」は間違いということになる。

このように九去法は、「9」と「足して9になる数字」をどんどん消していけばいいという簡単な方法なのだ。ここで使う計算は、小学生レベルのものである。

要は九去法を知っているか否かだけの差で、あなたは「数字に強い人」に変身できるというわけだ。ちなみに、どうしてそうなるかを説明しようとすると、少し難しいので省略する。

家で子どもの勉強を手伝っているときに、気分転換で話題に出せば、「お父さんスゴい!」となること請け合いだ。奥さんもあなたを見直してくれるだろう。

(構成=田之上 信)
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