自分で煎れればさらに……
さらに手をかけて、家でお茶を煎れることを計算してみましょう。水道料金は自治体によって変わってきますから東京都を例に採りますと、1Lの水道代は0.24円になります。水出し用の麦茶パックを使えば1L分が約10円ですので、合計で10.24円、500mlですと5.12円となります。5.12円を2本持っていくと考えると、1カ月で204円になるのです。
家から持っていくペットボトル飲料を日中も冷たい状態で飲みたいという場合は、冷凍がおすすめです。完全に冷凍されていると飲みたいときに飲めないので、冷凍させる量の調整が肝になってきます。2本持っていくのであれば、1本は半分量を冷凍させたところに冷えたお茶を足す。もう1本は8割冷凍したところにお茶を足す。このようにしておけば、解凍され飲める状態になるのに時間の差ができますので、1日通して冷たいお茶を飲むことが可能です。ペットボトルを冷凍するときは冷凍専用のボトルを使うようにしましょう。コンビニの冷凍庫で売られています。
毎回160円のペットボトルを買うのと、家でお茶をつくっていくのとでは1カ月で約6200円の差。1年間で7万4400円の差となってきます。年間7万円以上のお給料を増やすことは大変ですが、ひと手間かけるだけでこれだけの金額を生み出すことが可能です。
「家から飲み物を持っていけば安いとわかっているけど面倒で……」という方も、今一度考えてみてはいかがでしょうか?
矢野きくの(やの・きくの)●家事・節約アドバイザー。明治大学経営学部卒。人材ビジネス業でのキャリアコンサルタント、家電PCメーカーでのテクニカルサポートを経て現職。女性専門のキャリアコンサルタント経験から、女性が働く為には家事からの改革が必要と考えてキャリアチェンジ。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ、雑誌、講演ほか企業サイトや新聞にて連載。TVクイズ問題の作成や便利グッズの開発にも携わる。著書に『幸せな時間とお金を生み出す! シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『47テーマで学ぶ家計の教科書』(TAC出版)など。
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