はじめまして。節約アドバイザー・家事アドバイザーの矢野きくのです。今回より「PRESIDENT Online」で連載させていただくことになりました。

キャリアコンサルタントとして会社勤めをし、その後家事や節約に関するメルマガ(1999年)とホームページ(2000年)を立ち上げて現職に至ります。

お金というのはいつの時代も大切なものです。節約というと手間がかかるイメージがあるかもしれませんが、仕事をしている人でも時間をかけることなく簡単にできる節約術をご紹介します。

つくる都度、安いメーカーや仕入先に発注

「安かろう悪かろう」だけであれば、ここまで店舗数が増えることもなかったであろうと思われるのが100円ショップです。「この商品も100円!?」とお値段以上の価値と感じる商品もあるからこそ、多くの人に利用されているのでしょう。しかし「100円ショップで買って失敗した」という話を耳にすることがあるのも事実。100円ショップの商品は何がよくて何が悪いのでしょうか。ビジネスに役立つモノを探す前に、まずはすっかり身近な存在となった100円ショップの基本を知っておきましょう。

100円ショップが100円という低価格で商品を提供できる理由のひとつに、メーカーが安くつくり上げたものを仕入れているということがあります。100円ショップのバイヤーにメーカーが売り込みにくる時点で競争があり、同じカテゴリーの商品でもその都度安いメーカーから仕入れているということがあるからです。

これによって消費者側の私たちに何が影響するかというと、今日あった商品が明日あるとは限らないということ。たとえば収納用品でいえばファイルボックスのようなものからキッチンで調味料を入れるような小瓶までさまざまなものがあるわけですが、これを100円ショップの商品で形を揃えようと思うのであれば、ある程度個数をまとめ買いしておかないと、あとから追加するときに同じ商品がないということにもなりかねないのです。“余分に買っておく”というのはあまり節約にはならないことですね。