賞味期限は要チェック

100円ショップによっては賞味期限の残日数が短くなったものを安価で仕入れて販売しているお店もあります。すぐに消費するのであればよいのですが、保存用として購入するのであれば賞味期限もチェックしましょう。

ゴムが使われている衣類やちょうつがいなど可動部分があるものは、残念ながらゴムがすぐに伸びてしまったり可動部分が壊れてしまったりすることが少なくありません。「買おうかな」と思うものを手にとって見直して、壊れる要素があるかないか確認してから購入すれば100円ショップでの失敗も減ります。

「量が少ないと損」とは限らない

「100円ショップのガムテープは1巻が短い」とか「100円ショップの調味料は量が少ない」など感じたことはないでしょうか? 100円という価格でおさえるために、同じメーカーの商品でも一般的なお店で売られているものよりも量を少なくしているものもあります。

とは言っても量が少ないことが必ずしも悪いことではないのです。たとえば冷蔵庫の中に開封して半年以上経過しているケチャップはないですか? ケチャップに限らず、調味料メーカーの多くが開封してからの賞味期限はなるべく早く、できれば1カ月以内でと言っています。

現状、それ以上の期間利用している人が多いと思いますが、味が劣化してしまうのは事実。それであれば少し割高になっても、少ない量のものを利用したほうが品質よく使うことができるのではないでしょうか。接着剤なども「1回使ったときに開封し、その後何カ月も利用しなかったら中で固まってしまっていた」ということもあるでしょう。これも量が少なければ避けられる可能性も高いですし無駄にしてしまう金額も減らすことができます。

文具、掃除道具、キッチンツールなど様々な分野で便利グッズというものが存在しています。それらを得意としているのも100円ショップの特徴です。一般的なスーパーやホームセンターで購入すると500~600円してしまう商品も100円ショップで売られていることがあります。特に年に何度も使わない大掃除用の便利グッズなどは100円ショップから探してみるといいでしょう。

安いのにはそれなりの理由もあるわけです。その特徴をよく理解して上手に100円ショップを利用して節約に役立てたいですね。

矢野きくの(やの・きくの)●家事・節約アドバイザー。明治大学経営学部卒。人材ビジネス業でのキャリアコンサルタント、家電PCメーカーでのテクニカルサポートを経て現職。女性専門のキャリアコンサルタント経験から、女性が働く為には家事からの改革が必要と考えてキャリアチェンジ。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ、雑誌、講演ほか企業サイトや新聞にて連載。TVクイズ問題の作成や便利グッズの開発にも携わる。著書に『幸せな時間とお金を生み出す! シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『47テーマで学ぶ家計の教科書』(TAC出版)など。
・ブログ「暮らしのクリップ」 http://blog.olsyuhu.net/ ・Facebookページ https://www.facebook.com/kikuno11
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