以上、お得度の高い銘柄を挙げたが、一例であり、すべての読者にお勧めとはいえない。使う機会がない優待ではもらっても意味がないからだ。いつも利用するスーパーや飲食チェーンがあるなら、企業ウェブサイトのIR情報で株主優待を調べて検討すべきだ。
優待を受けるには、企業の決算日(権利確定日)の3営業日前の権利付き取引最終日までに株を買う必要がある。最も多いのは3月決算で、今年の場合、3月26日までに株を買えば優待が受けられる。
ただし、権利確定日近くになると優待や配当金目当ての投資で株価が上がりやすく、高値掴みになる危険性がある。
「(優待+配当金の額)÷投資額×100」で、投資額に対してどの程度の利回りが得られるかが計算できるが、6%程度は欲しいところだ。
優待を得ても株価が大きく下がれば元も子もない。銘柄選びと買うタイミングは慎重に行いたい。
(構成=高橋晴美)