「いい提案が上がってこない」と嘆くよりも、自分で考えよう。自らがアイデアを出し、会社を引っ張っている社長たちをご紹介する。

「観光」と「地域の足」二兎を追う宿命

鉄道ファンから「わ鐵」の愛称で親しまれている、わたらせ渓谷鐵道(本社 群馬県みどり市)。ピークの1994年には年間輸送人員106万人を数えたが、その後、沿線住民の減少や高齢化によって乗客数は激減し廃線を噂されるまでになった。そして、2009年には50万人を割り込んだ。

ところが、ある人物の登場が、このわ鐵の窮状を救うことになる。