留学も海外駐在もしていないのに、「なぜか英語ができる人」の工夫と知恵を大公開!
学生時代は受験で英語を勉強したくらいで、どちらかというと不得意。2005年にNTTデータに入社し、国内業務の部署でしたが、上司が中国市場参入に関わっていたことから、海外業務への興味がわきました。しかし、この頃受験したTOEICが495点で「ヤバい!」と焦りました。
継続のためには明確な目標が必要です。海外赴任者が大プロジェクトを終え、「CNNがすっと耳に入り、自然に聞こえるようになった」と語る社内報を読み、直感で「これが自分の目指すところだ!」と思いました。
次は学習法。子供がいるので、自宅で勉強する時間は確保できません。そこで約1時間半の通勤時間を活用しました。また、いかにお金をかけずに勉強できるかにもこだわりました。そして目をつけたのがスマートフォン。混雑した車内では身動きが取れませんが、スマホならポッドキャストでNHKワールドイングリッシュやCNN、BBCなどの動画を見られます。
まず約40分の区間でBBC、乗り換えて約10分の区間でNHKを視聴し、最後の約10分の区間で英語のニュースサイトの記事を読んでいます。スマホなら、知らない単語もすぐ検索できるので便利です。帰りは座れることもあるので、TOEICの単語集などに目を通し単語を覚え、家に戻ってからはケーブルテレビでCNNの番組を流しっ放しにしていました。
まとまった時間が取れないからこそ、自分に合った勉強法を模索してきました。参考書を買い、自宅で机に向かって勉強しましたが、長続きしません。テキストを何冊も買うのは意味がないことも実感しました。やるなら1冊で体系だったものをきっちり最後まで、何度もやるほうがいいと思います。
こうした勉強で700点台を取れるようになったものの、やがて停滞。同じ勉強法では壁を越えられないようです。そこで、それまで内容がわかっているものを選んで聞いていた英語ニュースを、海外の出来事や知らない人のインタビューなど、背景を知らない話題のものへ変えました。その結果、1年後には850点に到達。本当にうれしかったですね。今の部署は海外拠点との業務が中心。リスニングやリーディング、ライティングでは自信がつくようになりましたが、今後は会議で積極的に発言したり、海外出張で先方とたくさんコミュニケーションを図ることでスピーキング力を伸ばしたいですね。