【食品】会社の変化のひずみの影響を受けているバブル入社組の40代は割を食っている。他の世代に比べて相対的に人数が多い割にポスト不足。加えて課長の昇進年齢は30代前半に下がり、役員になる年齢も下がっているからライバルは多い。管理職になれない人は、30代前半の課長、40代の役員からすれば非常に使いづらい存在だ。

【IT】うちでもボリュームゾーンに位置し、彼らをどうしていくのかという議論がいつも必ず起きる。マネジャーになれればいいが、ポストに就けない社員をどうするのか。別の職場に配置するのか、あるいは外に出そうという力学が働く。経営課題とまではいかないが、大きな課題となっている。

課長になれるのは同期で半分ぐらい

【精密】社員の平均年齢は44歳。私が入社した頃の同世代は大半が課長になっているが、今は同期でなれるのは半分ぐらい。部長だと2割ぐらい。今後はその確率はもっと低くなるだろう。

【IT】同期で課長になるのは3割を切っている。課長の平均年齢は37、38歳だが、少なくとも35歳ぐらいで係長になっていないと課長になるのは難しいね。また、40歳で課長になっても部長にはなれない。次長どまりも増えている。次長になる確率は2割を切っているし、部長はさらに厳しく、同期が50人いるとすれば、その中から部長になるのは1人か2人ぐらいだ。

【流通】ポストが不足しているので以前はラインの部長や課長の下に担当部長、担当課長というポストを置いていたが廃止した。というのは、あの人はラインではないのになんで給料が高いんだという話が必ず起きる。だから、なんちゃって管理職はうちにはいない。ラインを外れたら一つ下に降格するか、平社員になるしかない。

【広告】うちは若い企業だから逆に40代が少なく、30代がボリュームゾーンになっている。ただ、いずれ40代が増えるのは間違いない。そうなる前に40代になる前後に退職も含めたキャリアチェンジの仕組みをつくっていかないといけないと考えている。