最後まで聞くのが女性にモテるコツ

とはいえ、ここで「そんなに違うんだったら仕方がない」と、お互いをわかり合おうとせず、そのための努力をしないのは本末転倒です。

人が誰かに何かを説明するとき、性別を問わず「詳細型」と「全体型」の2つに分類できます。「詳細型」は、本筋だけでなく枝葉の部分までこと細かに説明します。詳細は伝わるものの、要点がまとまっていないと受け止められることもあります。「全体型」は要点をきちんと押さえた簡潔な説明方法です。後者のほうがビジネスの現場で求められる話し方です。

やはり女性より男性のほうがビジネスの世界で長く生きていますから、「全体型」のような話し方が自然と身についていきます。もちろんキャリア女性も、この話し方ができなければ仕事にならないわけですから習得に励みます。つまり、訓練や経験を重ねれば、性別を問わず、論理だてて簡潔に話せるようになってきます。

ですから、どうか男性のみなさんも、「詳細型」で話が飛びがちな女性を前にしたとき、「面倒臭そう」と敬遠せず、まずは話を聞いてみてください。ここで男性が得意な論理だてを駆使して、本筋とは関係ない部分を整理し、自分なりに要点を把握してください。

とにかく最後までしっかり話を聞いてあげ、「それはつまりこういうことだよね?」「それは大変だったね」と共感を示せば、その女性は「この人はわかってくれる!」と、非常に喜び、満足感を感じてくれます。これができれば、かなりモテると思いますよ(笑)。

愚痴をいったり甘える場所として銀座のクラブに来ている男性は多かったですし、そこを上手に話を聞けるホステスは人気があります。「誰にもいえないことでも、君にはいえるんだよね」といわれれば勝ったも同然(笑)。

お互いの心理的な特徴を理解し、それを上手に反映させることができれば、異性間でも良好な人間関係を築くことができます。

心理カウンセラー 塚越友子(つかこし・ともこ)
東京女子大学大学院社会学修士号取得。報道・広報の仕事に携わった後、銀座でホステスに転身。豊富な人生経験と高度な臨床技法をベースにカウンセリングを行っている。
(構成=吉川明子)
【関連記事】
20代女性とつき合える40代男の条件
なぜ女は、怒ると芋ヅル式に過去を掘り起こすのか
男に多い「オタク脳」、女に多い「きずな脳」
言い争ってもムダ。夫は別の生き物だと思えばいい
年収300万で結婚できる男、捨てられる男