【勝間】考え方のプロセスではなくて、答や結果だけを求める人。やはりおとなしい人たちですね。仕事でフレームワーク(*13)をはみ出ることに対するリスクを負っても報われなかったせいだと思うんですが、でも、それだけじゃダメなんだということがわかって何かしたいと思う。そこで救いの手が欲しいと。

【三浦】勝間さんとしては、「教えて君」に対して、どんどん教えたいんですか?

【勝間】私は「教えて君」には基本的に冷たいですよ。

【三浦】でも、彼らは何か教えてもらえると思っているから、次々と救いの手を求めてくるわけですよね。

【勝間】手本がなければ探せない人たちもいる――ということは、私も理解しているんです。特に若年層の人たちはそれでもいいと思ってるんです。10代後半から20代前半で、まだ資金がなくて、試行錯誤できない人たちに対しては、せっかく資金力がある私たちが培って得た結果をどんどん紹介してあげることは大事だと思う。だから、その若い人たちに対しては投資を惜しまないんです。

【三浦】では、何歳以上の人たちには冷たいと?

【勝間】30代後半くらいから冷たくなりますね。40代になるともう遅いから、30代前半くらいまでがぎりぎりなんじゃないかと思いますけど。

【三浦】ぎりぎり32~33歳だよね。

【勝間】だから、講演会でも、極力、32~33歳以下の人が集まるものしか引き受けないんです。自分の時間がもったいないので。