消費社会研究家、マーケティング・アナリスト 三浦展
経済評論家、公認会計士 勝間和代
【勝間】私が三浦さんにお会いしたいと思ったのは、『下流社会』が大ヒットする半年くらい前からなんです。神田昌典(*1)さんのオーディオセミナーのテープで三浦さんの講演を聴いて、本を読み始めた頃で。
【三浦】あれは平成16年だから、もう5年前ですね。
【勝間】当時はカセットだったのでMDに録り直して、すぐに『これからの10年 団塊ジュニア1400万人がコア市場になる!(*2)』を買いました。今日はぜひサインしていただければと思って持ってきたんですが。
【三浦】では、後ほど。
【勝間】その後、三浦さんの本はほとんど買っていまして。
【三浦】そうですか。ありがとうございます。
【勝間】この本を読んで非常にありがたかったのは、自分が本を書くときにどの世代を中心に打てばいいのかということが明確にわかったことです。そこに集中してメッセージを送り出してきました。団塊ジュニア向けということをはっきり謳っているほうが読み手としてもわかりやすいし、書き手としてもフォーカスがしやすい。市場としても、そこが一番多いですから。
【三浦】そうですよね。ところで、勝間さんの読者は女性が多いんですか?
【勝間】売り上げでいうと、7対3くらいで男性の方が多いですね。ビジネス本を読む層がそうなので。
【三浦】でも、昔よりはるかに女性も多いんでしょうね。
【勝間】そうですね。本によっては、男女比が5対5ですから。