メインはメンズレシピの「ビーフ100%! 煮込みハンバーグ」。牛肉100%のハンバーグに茹でたほうれんそうをたっぷり加えて男性に必要な亜鉛をプラス。ほうれんそうが加わることで、ふっくらとした口当たりに仕上がる。

さて、ここで女性の妊活の一環としての健康な精子づくりに必要な栄養素をさくっと紹介しよう。代表的な栄養素は亜鉛、アルギニン、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンE、セレン、マンガンなど。

とりわけ妊活女子が心を砕いているのは、夫や彼氏に亜鉛を摂取させることだ。牡蠣や貝類、牛肉、ナッツ類に多く含まれる亜鉛は男性ホルモンの合成を促すミネラルが不足すると、精子の製造能力が低下してしまう。ファストフードやインスタント食品には亜鉛がほとんど含まれていないので、意識して摂取することが大切だ。

たとえば、毎日の献立は次のようなものを選ぶと亜鉛の量はぐんとアップする。

朝:味噌汁の具はしじみやあさり、ほうれんそう。
昼:カキフライやうな丼
夜:酒のつまみにはチーズやナッツ類(間食でもOK)

また、うなぎやアボガド、ナッツに豊富に含まれるビタミンEも生殖機能の働きを強化し、精子の製造に欠かせないそうだ。

さらに青魚のアジ、イワシ、サンマ、カツオなどに含まれているセレンには、精子の運動率を高め、精子が毒素によって減少してしまうのを防いでくれる。

そして精液の約80%を占めているアルギニンは、精子の生産量を増やし精子の運動性も高めてくれる。
このアルギニン、納豆や高野豆腐、カツオ、マグロ、エビ、カニ、レーズンに多く含まれる。

そもそもこうしたバランスのとれた食生活や規則正しい生活、適度な運動、良質な睡眠などは、妊活という子孫を残しやすい体質づくりのきっかけになるだけでなく、生活習慣病予防にもなり、長生きのベースになるのかもしれない。ま、妊活女子がそこまで夫や彼氏のことを思っているかは、ともかくとして。

【関連記事】
35歳で始まる!「精子老化」の真実
夫の「子どもはまだいい」を変える「男性不妊」の話
不妊治療のネックは「男のプライド」
結婚年齢と「生涯不妊率」の関係
40代で1000万円!? 不妊治療費の現実