夫・彼氏の「精子づくりレシピ」を猛勉中

ミキサーだけでできる「プルーン×ラズベリー 女子力UPスムージー」。プルーンとラズベリーにヨーグルト、豆乳、はちみつを加えた手軽な一品。プルーンで女性に不足しがちな鉄分を補給できる。

そして、本誌が今回注目したのが全国で料理教室を展開する「ABCクッキングスタジオ」が提唱する「妊活ごはん」だ。定期的に「妊活食セミナー」を開催している。

7月には、妊活食を提案するレシピ本『ABC Cooking Studioの妊活ごはん』を出版(右写真は同書の出版イベントで披露された料理例、以下同)。

妊娠に重要な栄養素であるビタミンE、イソフラボン、葉酸、亜鉛、ビタミンA、鉄、カルシウムを「妊活7要素」として、日常の食生活に取り入れるためのレシピ96品を紹介しており、女性だけでなく男性読者にも人気だという。

同著は男性向けのレシピも充実している。なぜ、そうした編集方針になったのか。

「妊活は女性だけの問題ではなく、男性の協力も必要です」と「ABCヘルスラボ」の管理栄養士、板垣好恵氏は話す。

WHOの不妊原因の調査によれば、男性原因のみ24%、女性原因のみ41%、男女に原因あり24%、原因不明11%で半分近くは男性にも原因がある。ところが、妊娠の正しい知識を持っている男性は少なく、妊活を深刻にとらえていない男性も多い。

「卵子だけでは赤ちゃんはできない。健康な精子がほしい」

そんな声に応えて、メンズレシピを組み入れたということだろう。女性はキャリアプラン通りに、自分が決めた年齢で出産できるよう、いわば材料を調達する必要がある。まず第一は、元気な卵子だが、それと同じく重要なのは元気な精子だ。だから、夫や彼氏の「精子工場」をしっかり整えなければならない。そんな意識が強いのだろう。