北海道から沖縄までタテに細長いニッポン。気候も違えば人々の性格も違い、価値観はもちろん、相性さえも変わる。脈々と形成され、遺伝する出身県DNA。ここでは、47都道府県民それぞれの性格を大解剖。
夏暑く、冬雨少ない乾燥気候が育てた、女房自慢の群馬県人
群馬は関東でも珍しく個性的な県民性。「赤城おろし」で有名な、寒く厳しい自然環境と土地の貧しさからか、古くから養蚕や絹織物産業が発達。それらは主に女性の仕事だったため、懸命に働く女房を見て、男どうしが自分の女房を自慢し合った。それを他県人が「かかあ天下」と揶揄し「かかあ天下と空っ風」の言葉が生まれたらしい。また宿場町だったことで賭場も多く、群馬男のバクチ好きはよく知られるところ。かかあが稼いだ金でバクチを打つとは、まさにヒモ。が、これは義理人情に厚いDNAとして現代に受け継がれている。新しいもの好きで飽きっぽい性格は、今でもそのまま県民性として息づいている。
●良評
・情に厚く、小さいことにこだわらない人が多い(新潟・女)
・だれにでも愛想がよく、気持ちいい(三重・女)
●悪評
・自分の尺度で物事を押しつける直情型が多い(東京・男)
・「見た目重視の内容なし」で物事が進み疑問を感じる(高知・男)
上司――短気で口うるさい、男上司。強気でも、気にしない女上司
●男上司
直情的なので、感情の起伏が激しく、思慮深さにも長期的な視野にも欠けるがメンツにこだわる、一匹狼型が多い。気が短く、相手には口うるさく自分には甘い一面も。ただし、部下の面倒見はよく、ミスなどもかばってくれるので安心だ。直情的なのは、逆にいえば根は単純ということ。おだてていればよい。
●女上司
群馬の女性は生まれもって行動的。部下のミスもカバーする責任感のあるタイプの上司が多い。おおらかで包容力もあるが、意外に些細なことで悩むことも。情に厚いが気配りベタで、誤解され敵をつくりやすい。気が強いので正面衝突は避けて○。約束違反もNG。ただし、怒ってもすぐ忘れるのが救い。