油断せずに毎年240万円貯金
そんな加藤さんと対照的なのが村上さん。子ども2人を私立に通わせながら毎年240万円を貯め、貯蓄額は1800万円に達している。
村上家の勝因は、年収が上がっても生活レベルを変えていないところにある。妻は変わらずパート勤めを継続。働いていても早起きして夫と子ども2人の弁当をつくって持たせるので、食費も5万5000円とこの年収としては低く抑えられている。上の子には携帯電話を持たせているが、料金は自分のこづかいから払わせるので通信費も少ない。その分、子どもたちの教育費は惜しまず使う方針だ。
住まいは都内の割安な中古住宅を探して購入。戸建てなので管理費などもかからない。住居費が少ない分は貯金を増やして、貯まると繰り上げ返済し、定年退職までに完済できるのは確実だ。
今は車を持っていないが、家に駐車スペースはある。子どもの独立後には車を買って、久々に夫婦でゆっくりドライブしてもいいと考えている。
●村上家はここが優秀!
・所得が高くても生活レベルを上げない
・教育費を払いながら繰り上げ返済を繰り返す
・子どもの携帯料金などコスト削減意識が高い
●加藤家はここを改善!
・子どもの年齢が高いので妻が働きに出る
・便利な場所に住んでいるので車を手放す
・付き合いで入った生命保険を見直す
(編集・構成=有山典子)