また、つま先歩きをしようとすると、自然と姿勢が良くなります。

ねこ背などの姿勢が悪い人は運動不足で腹筋が弱くなっているため、前かがみになっている場合が多いのですが、前かがみでつま先歩きをしようとすると、重心が前よりになるので倒れそうになります。そこで倒れないようにするため、自然と殿筋と太ももの後ろ側にある大腿二頭筋が働き、上体をまっすぐに起こし、正しい姿勢になるのです。

椅子に座り続けることが多く、運動不足が続くと、腰の部分を中心に筋肉が衰え、背骨をしっかりと支えられなくなります。これも腰痛を引き起こす原因となっています。したがって、腰痛退治には姿勢を良くすることも大事なのです。

なお、つま先歩きはくれぐれも長時間は行わないでください。やりすぎると足首の筋肉や腱を痛めることもあります。30分間の速足歩きの中に30秒ほどのつま先歩きを2~3回取り入れていただければ十分です。

軽い腰痛ならこれらの歩き方を始めて1ヶ月で効果が出ます。重い腰痛でも半年続けると大きく改善しますので、ぜひ、根気よく速足歩き+つま先歩きを続けてください。

※本連載は『太ももを強くすると「太らない」「超健康」になる』(宮崎義憲 著)からの抜粋です。

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