「ヤクルト1000は睡眠の質を上げたり、ストレスを緩和したりという効果が報告されていますよね。でも、鼻の症状に特化した効果は、残念ながら期待しにくいんですよ」

こちらもやはりTLR4を刺激できないからだ、と藤本先生は続ける。結局、酢酸菌が入っていなければ花粉症の鼻症状への直接的な効果は見込めないのだ。

「ヤクルト1000を飲みながら、それとは別ににごり酢で酢酸菌も摂る、というのが免疫的には最強の組み合わせね」

両方摂る……。しかし、毎日となると、ちょっと面倒な気がする。それに、にごり酢の摂り方は「そのまま飲む」のが藤本先生のおすすめだが、酸味が苦手な人にはハードルが高い。

「酢酸菌」入り乳酸菌飲料がある

そこで藤本先生が紹介してくれたのが、『ピルクル 免疫スタイル』である。ドラッグストアやスーパーの乳酸菌飲料コーナーに並んでいる。

ピルクル、そういえばよく目にするが、なんとなく幼児向けな気がして買ったことはなかった。

撮影=プレジデントオンライン編集部
『ピルクル 免疫スタイル』。沖縄を除く全国のスーパーやドラッグストアで販売している。

「ピルクルの『免疫スタイル』には、キユーピーが自社製品のにごり酢に使っている『酢酸菌GK-1』が入っているのよ。それも1本65mlで90億個。つまり、にごり酢大さじ1杯15mlと、全く同じ量の酢酸菌が摂れるということです。お酢が苦手な人への答えは、もうこれでいいんじゃない?」

ピルクルは甘くて飲みやすいため、子どもでも続けやすい。しかも、乳酸菌NY1301株も400億個入っているため、腸内環境の改善と免疫機能の維持にも役立つ。「お酢を毎日飲むのは無理」という人への、現実的な代替案と言えそうだ。

調味料を置き換える手もある

それも毎日続けるのが難しい、という人には、さらに手軽な選択肢も現れている。

マヨネーズとドレッシングだ。キユーピーは今年1月、酢酸菌GK-1を配合したマヨネーズとドレッシングを機能性表示食品として発売した。

「いつものマヨネーズやドレッシングを換えるだけでいい。何かを足すんじゃなくて、置き換えるだけだから続けやすいよね」

1日の摂取目安量は、マヨネーズは大さじ約1杯(15g)、ドレッシングは大さじ約1杯強(20g)だ。それなら、確かにハードルは限りなく低いと言えるだろう。

また、サプリという選択肢もある。キユーピーは「ディアレプラス」という機能性表示食品サプリメントを販売しており、一日の摂取目安量2粒あたり、酢酸菌GK-1が400億個配合されている。

ただし藤本先生は、サプリを手放しには勧めない。

「サプリは菌体を濃縮して錠剤にしたものだから、成分自体は本物です。ただ、食品として体に入れるのとは腸の反応が違う。発酵食品は、その食品のほかの栄養も一緒に摂れるから。サプリだけに頼るのは、栄養をひとつずつサプリで補おうとするのと同じで、ちょっともったいないなとは思います」

それでも続けないよりは、続けられる方がいい。だが、サプリはあくまで「どうしても食品では無理」という場合の最終手段として考えるのが賢明だ。