維新の入閣をめぐる嫌な予感
首相の立場からすると、林さんを野に放つと反主流派の旗頭になりかねないので閣内に留め置きたい、という力学も同時に働くようですが、林さんのご性格上、仏頂面をしながらも淡々と働く人物であることには変わりないので、東京から出にくい党要職での起用も噂されています。
そして、そこに絡んでくるのが維新の入閣です。藤田文武共同代表は7月13日のBS-TBS番組で、次の改造で維新から閣僚を出す意向を高市さんに伝えていると明言し、自身の入閣可能性も否定しませんでした。連立発足時に首相から要請があり、衆院選後にも念押しされたので「そうします」と伝えた、という言い方です。
もともと遠藤敬さんを総理補佐官にだけ入れて入閣もなしに「自民党維新連立政権」というのも変な話で、ちゃんと入閣して責任を維新さんも負うのだ、というのは正しい方向ではあります。ただ、どのポストを譲るのか、という際に、総務大臣ですと言われると嫌な予感しかしません。大丈夫なのでしょうか。
もし総務相ポストが回ったら…
誰が来るのか。永田町では馬場伸幸さん、藤田さん本人、中司宏さん、遠藤敬さんといった名前が取りざたされています。下馬評通り、もしも総務大臣ポストが維新さんに回るのなら、これは単なる遅れてやってきた連立の論功行賞(お駄賃)では済みません。
前述の通り、消費税減税で問題が取りざたされる地方交付税と地方財政計画を所管する大臣が、地方分権と身を切る改革を掲げてきた党から出る。しかも消費税減税で地方財源に1兆6000億円の穴が開こうとしている、まさにそのタイミングで、です。
総務省自治財政局にとっては、これまでとまったく違う相手と年末の折衝をやることになります。折りしも、東京都を念頭においた財源の偏在是正に関する文言が高市骨太の方針2026から外され総務省自治はいったん負けたタイミングで上に維新さんから大臣を戴くとなると、さんざん揉めた副首都法の詰めから今回の地方交付税・地方財源直撃まで、相当な面倒が起きることは間違いないのです。

