あえて「ちいかわ」を選ぶワケ
最後に、手土産の専門家を自負する私が、この夏あえて選ぶ最も戦術的で破壊力のあるアイテムをご紹介します。それは大人気キャラクター【「ちいかわ」のグッズやお菓子】です。
お盆の帰省のように大人が大勢集まる場では、皆が気合を入れてデパ地下の高級品や有名店のおいしいお菓子を持ち寄るため、テーブルの上が「手土産のレッドオーシャン」状態になります。そこで普通においしいものを出しても、残念ながら誰の記憶にも残りません。
そんな激戦区において、私が最も重視するステークホルダーが、甥っ子や姪っ子といった「小さな子どもたち」です。私は今回の帰省に向けて、大人がおいしく食べる用としてペニンシュラのマンゴープリンなどを手堅く用意しつつ、あえて子どもたちに向けて、限定のちいかわグッズを配る予定です。
王道と「外し」の組み合わせワザ
実は私は、わざわざ台湾まで足を運んで限定の缶バッジや魔法のステッキのセットなどを大量に買い込んできました。
日本のコンビニで買えるお菓子ではなく、「台湾限定のレアなちいかわだよ」という希少性とストーリーテリングを付与することで、子供たちは大歓声を上げ、それを見た大人たちまでもが身を乗り出して食いついてくるのです。もし国内で調達するなら、埼玉県川越にある「ちいかわもぐもぐ本舗」のアイテムなどを仕込んでおくのも有効です。
誰もが知る高級なお菓子が並ぶ中、あえて親しみやすいポップなキャラクターものを投入し、意図的に「外し」のテクニックを使う。これは先日、NVIDIA(エヌビディア)のジェンスン・フアンCEOが来日した際、あえて高級フレンチではなく、親しみやすい赤提灯の居酒屋を選んでエグゼクティブたちの心を掴んだのと同じロジックです。
子どもたちを味方につけ、その場の空気を一気に和ませてコミュニケーションを活性化させる。王道の手土産にこの「外し」のアイテムを掛け合わせることは、あなたの存在を周囲の記憶に強烈に焼き付けるはずです。



