府中から先の家計評価はトップクラス
3. 京王線――実用性・価格の手頃さ、コスパの本命候補
図表4の京王線は、府中・聖蹟桜ヶ丘など、突出した派手さはないものの、価格と利便性のバランスに優れる駅が多くあります。特急や急行の停車駅であれば新宿への所要時間も短く、日常の買い物施設や病院なども揃っている駅が多いのが特徴です。
「コスパ」という観点では今回の比較のなかでも本命の一角と言えます。府中からさらに先の高幡不動・京王八王子まで視野を広げると、価格はより手頃になり、家計評価はトップクラスに達します。
「もっとも家計にやさしい路線」の落とし穴
4. 西武新宿線――知名度は控えめだが、コストパフォーマンスは随一
図表5は西武新宿線です。鷺ノ宮・田無・小平など、他路線と比べると知名度では見劣りしますが、その分価格は明確に手頃です。今回の比較で「もっとも家計にやさしい路線」として浮かび上がってきます。
小平からさらに先の久米川・東村山まで視野を広げると、価格はもう一段下がり、所沢まで来ると西武池袋線との乗換拠点として商業施設が充実しており、価格もやや持ち直します。
ただし一点、注意が必要なのは終着駅の立地です。西武新宿駅はJR新宿駅の本体から徒歩で数分離れた場所にあり、乗り換えの動線としてはやや不便です。
中央線・小田急線・京王線がいずれもJR新宿駅や京王新宿駅・小田急新宿駅など主要ターミナルの中枢に直結しているのに対し、西武新宿線は「新宿に着いてからもうひと歩き」が必要になります。この点は価格の手頃さと引き換えに差し引いて評価すべきマイナス材料であり、ここでは通勤品質の評価に織り込んでいます。


