5位は愛知県にある最古の天守

第5位は犬山城(愛知県犬山市)。この城の天守は、現存12天守のなかでもとくに貴重な「国宝5城」だが、なかでも特別であったことが令和3年(2021)に発表された。

木曽川の犬山橋から望む犬山城
木曽川の犬山橋から望む犬山城(写真=Alpsdake/CC-BY-SA-3.0/Wikimedia Commons)

犬山市教育委員会が専門家に依頼し、天守の木材を「年輪年代法」で調査すると、1、2階の通し柱は天正13年(1585)、4階の床を支える梁は天正16年(1588)に切り出されたことが判明したのだ。4階の部材も床板や梁など複数が、天正13~16年の伐採だったという。

ということは、豊臣秀吉の天下統一前、すなわち羽柴秀長の存命中に築かれた、日本最古の天守ということになる。広島大学名誉教授の三浦正幸氏は、その木材を使って美濃金山城(岐阜県可児市)に建てられた天守が犬山城に移築された、という説を唱えるが、それでも最古であることには変わりない。