もし、私の言っていることが信じられないようでしたら、過去に起きた問題をノートに書き出してください。冷静に見つめてみると、それらの問題から逃げてきたわけではなくて、あなたなりに対処して克服してきたのだということがわかるはずです。
問題は、そのままにしておけば失敗体験としてしか記憶に残りません。でも、克服したものとして認識すればこっちのもの。成功体験だと思ってしまえる場合もありますから。
ドラえもんですら、苦手からは逃げられない
誰にでも、得意不得意があります。得意な分野なら楽しくできるから、たくさん経験を積んでますます上手になる。でも、不得意なことからはどうしても遠ざかってしまうから、よけいに苦手になる。これって、よくあることだと思いませんか?
ドラえもんとて、この法則からは逃れられないようです。
その年はネズミ年。ネズミに耳をかじられた過去のあるドラえもんにとって、まさに悪夢の一年となりそう。考えただけでも、身の毛がよだつような心境になっていました。
「苦手なものがあったら、苦手でなくするよう努力しろって」
のび太は、いつもとは逆の立場で、押し入れに閉じこもっているドラえもんに説教しました。そして、「ネズミ年の今年こそ、ネズミに強くなろうと、かたく決心してみない?」と投げかけてみました。
ドラえもん自身、ネズミに強くなりたいのは事実なので、何とかしようと考えます。でも、そこでドラえもんは、ひみつ道具「にが手タッチバトン」を使おうとします。「にが手タッチバトン」は、さわった相手に自分の苦手なものを24時間移すことができるというものです。すると、のび太は「そんなごまかしはだめっ」と反対しました。
「自分の問題として解決しろ。自分をあまやかすな‼」
目を閉じ、得意気に説教しています。その横でドラえもんは、冷や汗を垂らしながら「きびしいんだなあ」と嘆くばかりでした。
普段からドラえもんの説教に慣れていたのび太だからこそ、ここぞとばかりにやり返すことができたのかもしれませんね。
『てんとう虫コミックス ドラえもんプラス 第5巻』小学館 第1話目「「スパルタ式にが手こくふく錠」と「にが手タッチバトン」」

