自分を責めず「平常運転」に戻すこと

食べすぎた翌日に極端な食事制限を課すと、強い空腹と我慢が続き、2日後・3日後に「もういい!」という反動が押し寄せやすくなります。これは意志力の問題ではなく、制限と反動が繰り返されるパターンに入り込んでしまうことが、本当の問題なのです。

『科学的に実証された 超ダイエット習慣大全』(Gakken)
堀田秀吾、木島豪『科学的に実証された 超ダイエット習慣大全』(Gakken)

行動科学の世界でも、過度な制限は持続可能な行動変化を邪魔する要因とされています。クワスニカらのレビューが示す「コーピングの力」とは、完璧な自制心のことではありません。

崩れたことをきちんと受け入れ、自分を責めずに、翌日からまた普段通りに戻す。その繰り返しこそが、長期間にわたって習慣を保ってきた人たちに共通する行動パターンなのです。

翌日を「通常の食習慣に戻す日」と位置づけておくと、心理的な負担がほとんどかかりません。昨日の出来事をなかったことにしようと力む必要はなく、ただ「いつも通り」に戻すだけで十分です。

この身軽さこそが、長期的に習慣を崩さずに続けるための、最も現実的な戦略になります。なお、極端な断食や下剤の使用は危険ですので、絶対に避けてください。翌日に強い胃もたれや体調不良がある場合は、食事の調整より体調の回復を優先することが先決です。

今日の1アクション
「食べすぎた翌日はどう過ごすか」を、今のうちに1つ決めておいてください。朝は通常量に果物を1つ添える、昼は野菜多めの定食にする、その程度で十分です。「特別なことは何もしない」という計画をあらかじめ持っておくことが、崩れたときに一番早く元に戻れる方法になります。
サラダのビュッフェ
写真=iStock.com/Angela Kotsell
※写真はイメージです
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