「お世辞じゃない信頼感がある」

【Kさん】口紅の色味についてもAIに相談します。お店で試してみて「この色どうかな?」とAIに写真を送ります。私、けっこう優柔不断で、このブランドの定番色にするか? それとも話題の新色にするか? といつも迷ってしまうんです。

1人で買い物をしている時にAIに相談すると、自分の気持ちを整理するきっかけになるんですよね。AIがくれる回答は、「たしかにそれがいいと思うよ」みたいな、背中を押してくれる感じ。友だちみたいに「これめっちゃ似合うよ!」って。AIはすごく冷静に判断してくれるから、お世辞じゃない信頼感があるんです。

Kさんがそう言いながら共有してくれたのは、自分が化粧品売り場でAIと一緒に口紅を買う様子のスクリーンショットだった。化粧品売り場のテスターで口紅を試用。その顔を自撮りし、AIアプリに送信。「この色どうかな?」と送り、化粧品選びのアドバイスをもらっていたのだ。

口紅は肌の色との相性もあり、なかなか自分ひとりでは決心がつきにくい買い物の一つ。だからこそ、AIからの真摯なアドバイスが参考になるのかもしれない。

リフォームから人間関係まで相談

20歳・女性のKさんは、口紅に加えて、自分の部屋のリフォームについてもAIに相談し、なんと見積もりまで出してもらっている。

自分が理想とする部屋の写真をAIに入力して、「こんな部屋をつくりたいんだけど、この塗装仕上げはどのブランドの、どんな塗料ですか?」といった質問をすると、AIは「こんな塗料を使って、こんなふうに部屋をまとめたらカッコいいよ」という具体的な提案をし、塗装にかかる金額の見積もりまで出していたのだ。

また、22歳・女性のLさんは、複雑な自動車保険の選び方についてAIと相談。保険の条件をAIに比較してもらうだけではなく、予算や家計の状況まで伝えて精査することまでを依頼。

その結果、「諦めた方がいいよ」というアドバイスをAIからもらって思いとどまった、と話す。口紅などの消費財から、自動車保険のような複雑な買い物、リフォームの相談まで、AIがすでに人間の意思決定に深く関与しているのだ。

スマートフォンでAIと対話する人
写真=iStock.com/Chong Kee Siong
※写真はイメージです

さらに、日常の複雑な人間関係までAIに助けてもらっている人もいた。お金の無心しかしてこない母親についてAIに相談し、前向きな関係にしてもらったという22歳・女性のLさんにも話を聞いた。