不公平な環境で戦わされたイラン代表

アメリカ国務省は、ビザ発給を拒否した理由を「イラン代表チームがこの制度(W杯出場)を悪用し、偽りの名目でテロリストを米国に潜入させることを許さないためだ」と説明。ルビオ国務長官は、「軍事精鋭部隊の革命防衛隊に関わる人物が紛れ込んで入国するのを防ぐため、政権として継続して監視にあたる」と述べている。

これは確かに悩ましい課題だ。近年は大勢の人々が集まる巨大イベントが開催される際の「テロ対策」が重要な課題になっている。そのために最善の対応が採られるべきことは言うまでもない。しかし、それが競技そのものに影響する不公平さをどう解消できるのか。イラン代表は、グループリーグ3試合を戦うため、試合のたびにメキシコに戻り、また試合場に向かう長距離移動を強いられた。

これはFIFAとW杯開催国の主権争いと言ってもいいだろう。