大使と撮った写真をビジネス活用する輩も
あるいは、入り口の外で人のよさそうな大使を見つけるや、「大使、こちらですよ」と知り合いのようなふりをして声をかけ、そのまま大使一行と一緒に入場してしまう“常連”もいた。
そういう人たちの目当てはおいしい料理や華やかな雰囲気を味わうことなのだろうが、中には会場で各国の大使や来賓の著名人をつかまえては握手するところを写真や動画に収めてSNSにアップするという輩もいた。
そんな一人が、某宗教団体の職員を務める韓国人のA。
Aは外事課なみの情報収集力で、大使館主催のパーティーが行なわれることを聞きつけ、大使と握手やハグしている写真や動画を連れの女性に撮らせ、それをSNSにアップしていた。
宗教の勧誘に使っていたわけではなく、単に「オレは各国の大使と知り合いなんだ」と自慢したいだけなのだが、一緒に撮られた大使は、後でみな腹をたてていた。
日本人の男Bも大使との写真や動画を撮りたがるのだが、Bの場合、それを自分が関わっている語学学校や知人の経営コンサルタントなどのホームページにアップして、ビジネスに直結させていた。
こういう連中への対策としては、受付で招待状と引き換えに花を渡し、花を胸につけていない人は再入場を認めないというシステムにするのが一般的だが、常連のパーティー・クラッシャーの顔を覚えた人を受付に配置して入場を断るということもあった。
外交官たちは「日本に来られてラッキー」の声
ある国の大使は、常連の顔を覚えてしまい、出席した他国のレセプション会場でそいつを見かけると、さっそく主催者にご注進していた。自国の料理を散々食い荒らされて、よほど腹に据えかねていたようだ。
料理といえば、大使公邸の晩餐会などで腕を振るう公邸料理人の腕前も忘れてはならない。
私も親しくなった大使の公邸に招かれてディナーやランチをふるまわれたことがあるが、どの料理も日本人の口に合うよう見事に味つけされていた。
公邸には日本の政財界の要人など年配の人を招くことが多いので、自国の食文化を押しつけるよりも食べやすさを優先させているのだろう。
公邸料理人は本国で選抜されて外交使節団に帯同してくるシェフたちで、厨房という舞台裏で外交の檜舞台を裏から支えている人たちなのだ。
レセプション会場は男女の出会いの場となることも多いようだ。
独身で赴任した外交官の中には男女を問わず、日本で配偶者と出会って連れて帰っていくというパターンが結構あるらしい。
外交官たちに日本という赴任地についてどう思うか聞いてみると、「日本に来られてラッキー」という声が圧倒的に多い。
安全さ、清潔さ、観光名所の豊富さなど理由はいろいろあるが、「気立てがよくて可愛い」と評判の日本女性も人気の理由の1つだ。

