研究が示す「教育と資産との関係」
ある双子が、生まれてすぐに事情により別々の家庭で育てられました。
一人は資産家の家庭で、小さい頃からお金の使い方や投資の考え方を学び、「お金は増やすもの」という価値観の中で育ちました。
もう一人は、生活に余裕のないお金の話がタブーな家庭で育ちました。「お金は節約して無駄遣いは絶対にダメ」という価値観の家庭です。
大人になり、二人の収入も貯金額もほとんど変わりませんでしたが、10年後の資産では10倍以上の大きな差、30年後には100倍の差となりました。一人は資産を増やし続け、もう一人は貯金はあるものの増えない状態でした。
お金の教育次第で資産は増やすことができるのであり、能力の差ではないのです。
これは単なる喩え話ではありません。双子を対象とした研究などでは、人の収入や社会的成功について、遺伝的要因だけでなく、環境や教育にも左右されることが明らかになっています。
つまり、人の一生は「生まれつきの能力」よりも、「どのような環境で、どのような教育を受けたか」によって大きく変わるのです。
「将来のお金が不安」の根源
実際、日本でも家庭教育によって価値観は大きく変わります。
お金について学ぶ家庭もあれば、お金の話を避ける家庭もあります。この違いは、子どもが大人になったときの行動や考え方に大きな影響を与えます。
残念ながら、日本は金融教育の面で大きく遅れており、将来のお金に不安を感じる若者が先進国の中でも突出して多いという深刻な現実があります。具体的な数字は本書(第5章)で改めて示しますが、その背景には家庭教育の構造的な問題があります。
一方で、華僑ら富裕層の家庭ではお金の教育が当たり前に行われています。お金の稼ぎ方、お金の増やし方、お金の守り方について自然と学ぶ環境があります。そのため、将来のお金に対して極端な不安を持つ人が少ないのです。
私自身も、華僑の人たちからビジネスや金融の考え方を学びました。生まれつきではなく、環境を変えた結果、ビジネスで成功することができ、不動産投資や資産運用などたくさんの収入の柱を作り、お金に対する不安もなくなりました。
私の人生が変わった理由は、単に収入が増えたからではありません。一番大きかったのは、お金に対する見方そのものが変わったことです。以前の私は、自分が働く時間を増やさなければ収入は増えないと思っていました。ところが、華僑の経営者や富裕層から学ぶ中で、収入にはいくつもの作り方があることを知りました。
商品やサービスを作って仕組みを作って人に任せる。信用を積み上げて資産に働いてもらい継続的に収益が入る形を作る。
こうした考え方を知ったことで、私はビジネスの作り方そのものを変えていきました。
その結果、サブスク型ビジネスを中心に事業を成長させ、累計で大きな売上を積み上げることができました。さらに2024年には、東京証券取引所への上場も経験しました。もちろん、これは私一人の力だけで実現できたことではありません。多くの仲間、取引先、お客様、支えてくださった方々のおかげです。

