史上最大「勝数差26」の衝撃
2020年は、コロナ禍で交流戦は中止となる。2021年はわずか1勝ながらセが実に12年ぶり勝ち越し。翌22年もセが勝ち越し、格差は是正されつつあるかと思えた。
しかし、2023年からまたパの勝ち越しが続くと、今年の勝数の差は何と「26」。2010年の22差を大きく上回る史上最大差となった。今も交流戦になると「勝つのはセか? パか?」というテーマソングが球場で流れるが、セ・パの勝敗の行方に注目する人は今やほとんどいないといってよいだろう。
12球団の今季交流戦勝敗を見ると、セ・リーグの「悲惨さ」がさらに明らかになる(図表2)。
交流戦開幕日の5月26日には巨人の阿部慎之助監督が退任、期間中には楽天の三木肇監督がチームの不振を理由に休養(6月17日に退団)し、それぞれ監督代行が指揮を執った。
ポストシーズンの浮沈に直結
橋上秀樹監督代行率いる巨人はセ1位の勝率.625と気を吐いたが、他の5球団は勝率4割にも届いていない。楽天は塩川達也ヘッドコーチが監督代行になったものの勝率.222と悲惨だった(交流戦明けから前ロッテ監督の吉井理人氏が監督就任)。しかし、西武、ソフトバンク、日本ハムは勝率7割を超えるなど、5球団が勝ち越した。
NPBは今季、クライマックスシリーズ(CS)の規定を一部変更した。勝率5割未満のチームや首位に10ゲーム差以上離されたチームがファイナルステージに進出した場合、優勝チームのアドバンテージを「2勝」に増やし、これが適用された場合は、最大6試合の4戦先勝から同7試合の5戦先勝に変わる。
交流戦終了時点で、リーグ全体で26の借金を背負い込んだセは、CSに進出する権利を有する3位チームが5割を割り込む可能性が高い。交流戦の戦績はポストシーズンにも影響を与えつつある。
今年もお決まりのようにパ・リーグが圧勝し、これまでの通算成績はセ1256勝、パ1434勝、82分となった。なぜセ・リーグはこれほどまでに弱いのか。


