「真剣勝負」の鮮度が薄れた
交流戦の最大の注目は、それまで日本シリーズと球宴を除いて対戦機会がなかったセ・パのスター選手が「真剣勝負」で対戦することだった。
開始当初は互角だった
2005年でいえば、この年セ最多勝の黒田博樹(広島=当時、以下同)と、パ2冠(本塁打、打点)の松中信彦(ソフトバンク)、パ奪三振王の松坂大輔(西武)と、日本球界2人目の年間200安打を放った青木宣親(ヤクルト)など、新たな「好勝負」が生まれることにファンは期待した。
それとともにセとパでは「どちらが強いか?」も大きな関心事だった。これまで「人気のセ、実力のパ」と言われ、球宴ではパ・リーグがやや優勢だった。しかし、日本シリーズでは巨人が空前のV9(1965~1973年)を記録するなど、セも負けてはいなかった。NPBも「勝つのはセか? パか?」と前景気をあおった。
2005年、2006年とパが勝ち越したものの、勝差はわずか「1」であり、「互角」の印象だった。2009年にはセが初めて勝ち越し、これから反転攻勢が始まるか、と思えた。しかし、その後はずっとパ・リーグが10年連続で勝ち越し。しかも10勝以上の大差をつけることも珍しくなかった。

