「一度あきられたら終わり」が現実に

バブル期にオープンしたOPAは次第にテナントが抜けていき、幾度もの運営主体の変更とリニューアルを経て、コトノハコ神戸となった今でも廃墟モールを脱することはできていない。

つまり、コトノハコ神戸の廃墟化は、震災やコロナといった外的要因だけではなく、開業時の構造そのものに埋め込まれていた。客層の異なるホテル・劇場・モールを同居させた歪みが、1989年に日経が指摘した「一度あきられたら終わり」という予言通りに進行し、複数回にわたる運営主体の交代でも修復できないまま今日に至っている。

新幹線駅直通という一等地の威光をもってしても、バブル期の過剰投資と客層の構造的ミスマッチは埋められなかった。465億円かけた「西日本一」の商業施設は、規模が大きすぎたがゆえに、変わることも消えることもできず、入居率4割未満の姿で鎮座し続けている。

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