不治の病が様変わりした理由

白血病は急性と慢性、さらにリンパ性と骨髄性に分けられ、急性白血病は進行が早い。通常の健診では見つからず、貧血や発熱、出血傾向などの初期症状が出て白血球の異常が見つかれば直ちに入院して治療を受ける必要がある。慢性骨髄性白血病は健診で異常が見つかることがあるが、万一放置すると5~6年で急性転化する。

悪性リンパ腫は組織型によって進行速度が異なり、なかには週単位で悪化するものもある。多発性骨髄腫の初期症状は、骨折や貧血による動悸息切れなど。勘のいい医師なら健診や骨折時に見抜くこともあるが、現実にはもっと進行してから発覚することが多い。

いずれの血液がんも治療は化学療法が中心で、再発や難治例では造血幹細胞移植を行うことがある。ただ、移植しても成功するとは限らない。90年代、白血病の5年生存率は男女とも30%強に過ぎなかった。