コピーライターが「聞く」を重視する理由

最後にご紹介したいのが、第6位の『聞き出せる人が、うまくいく。』。

荒木俊哉『聞き出せる人が、うまくいく。』(祥伝社)
荒木俊哉『聞き出せる人が、うまくいく。』(祥伝社)

本書の著者は、電通のコピーライターとして、これまで100以上のプロジェクトに携わってきた荒木俊哉さん。『こうやって頭のなかを言語化する。』などの著書がベストセラーになっている、コミュニケーションの専門家です。

「書く」のプロというイメージの根強いコピーライターが、なぜ「聞き出す」を語るのか――。それは、荒木さんが、クライアントの言葉を丁寧に引き出すプロセスこそが良いコピーを生むと考えているからです。

なお、荒木さんによれば、聞き出す力が成果を左右するのはコピーライターに限りません。クライアントワークに従事する人を中心に、あらゆる職種の人にとって、聞き出す力が重要だといいます。

そのメッセージのもと、本書では、安心して話せる場のつくり方や、本音を引き出すための具体的な工夫が示されています。「発言のプロセスを探る」「『出来事→感じたこと』の順で聞く」「ダメ出しを促す」など、どれもシンプルながら、荒木さん自身の豊富な経験によって導き出された、奥深い原則ばかり。

ビジネスコミュニケーションを磨きたい人に、いま一番勧めたい一冊です。

今月も、Geminiの使い方から自宅でできるトレーニング、キャリア戦略まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、先月第14位だった『頭のいい人が話す前に考えていること』が第14位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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