「お金に困らない人」と「お金の不安がある人」の違い
第2位は、『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん』でした。
本書は、世界累計6600万部、日本国内でも450万部を超えるベストセラーとして知られる名著の改訂版。著者のロバート・キヨサキさんが、9歳の頃に友人の父親である「金持ち父さん」から「お金との向き合い方」を学んでいく物語形式で描かれています。
本書の最大の魅力は、子供にも理解できるようなシンプルな言葉で書かれていること。難しい専門知識がなくても読みやすく、自然とお金に関する考え方が身についていきます。
特に印象的なのは、「人は考え方によって人生が変わる」という教え。金持ち父さんは、豊かになれるかどうかは収入の額ではなく、思考や行動習慣で決まると語ります。
作中では、著者の実父である「貧乏父さん」と「金持ち父さん」の対比が描かれています。どちらもまじめで高収入ですが、お金に困らない人生を送る人と、常に不安を抱える人に分かれていきます。そしてその差は、お金への価値観や使い方にありました。
「お金について基礎から学びたい」「投資や資産形成に興味がある」という人に、入門書としてぴったりの一冊。長年にわたり世界中で支持されている理由を、読み進めるうちに実感できるでしょう。
「うつ病」ではないけれど不調な人
第3位は、作家としても人気を集める精神科医Tomyさんの『うつ未満。』でした。
最近、精神科医Tomyさんの診察室を「うつ病ではないが、精神的な不調を訴える人」が訪れることが増えたそうです。「うつ病」であれば薬を出したり治療を行ったりできますが、そうでない場合に医療行為はできない。そうした「うつ未満」の人に何かできないか――。本書はその思いから執筆されました。
本書の最大の特徴は、お悩み相談形式でまとめられている点。「憧れの業界に転職したけどやりがいを感じられない」「周りの友人と比べて、自分だけが停滞している気がする」「いつも身体の調子が悪くてしんどい」など、多くの人が直面する悩みに対して、精神科医としての知見をもとにした回答が並びます。
例えば「いつも身体の調子が悪い」というお悩みに対しては、「不定愁訴はスッキリ治るものではないため、上手に付き合っていくことが最適解」としたうえで、「頭がお暇」な状態にしないことの大切さが語られています。いったん症状のことを脇に置き、目の前のことや、やりたいことに集中する。そうすれば、人生を着実に歩んでいくことができるのです。
「うつ未満。」というタイトルを見て「自分のことかも」と思った人は、ぜひ手に取ってみてください。いま抱えているモヤモヤを解決するヒントが見つかるはずです。


