女性は閉経すると脂肪肝が増える
これに対し、女性の場合、50代、60代で脂肪肝の発症が急激に増えていることがわかります(図表1参照)。
女性の脂肪肝のピークが男性よりも10~20年遅れるのは、脂質代謝に関わる女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が影響していると考えられています。
女性は閉経すると、エストロゲンの分泌が急速に低下しますが、それにともなって脂肪肝が増えてくるとされています。
脂肪肝になるとインスリン抵抗性が起こるため、10年ほどで糖尿病を発症します。
図表2のグラフは、糖尿病(糖尿病が強く疑われる人)の割合を年代別・男女別に調べたものです。これを見ると、男性は50代以降、女性は60代以降に糖尿病が大きく増えていることがわかります。
図表1の脂肪肝のグラフと合わせて見ると、40代で脂肪肝になった男性は、その10年後の50代以降に糖尿病を発症。50代で脂肪肝になった女性は、その10年後の60代以降に糖尿病を発症するということになります。
更年期以降はくだものを控えるべき
では脂肪肝→糖尿病→合併症の流れに巻き込まれないようにするには、どうすればよいのでしょうか。
そのために、ご自分の年代を意識した生活習慣の改善が役に立ちます。
50代からは女性の脂肪肝が増えてきます。更年期を迎えた女性は、エストロゲンの分泌低下により代謝が落ち、そのことが原因で、体に脂肪がついて肥満しやすいことも知られています。
とくに閉経前後の45~55歳は、もっとも体重や体の脂肪が増えやすい時期とされています。脂肪が増えれば、脂肪肝になっている可能性もあります。血液検査の機会があれば、肝機能値(ATL)を必ずチェックするようにしましょう。とくに、くだものを食べすぎると、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積され、脂肪肝へと直結します。できるだけ控えるようにしましょう。

