シンプルな動きに絶妙な仕掛け
「多機能にすればするほど、大型で高価になってしまったんです。一般消費者向け商品として発売したいという思いもあったので、それは違うな、と。そこから試行錯誤をして、必要な部分のみに“そぎ落とす”作業をしていったんです」(二村さん)
通常ロボットは、人間で言えば関節に当たる「軸」の数が多いほど複雑な動きが可能だ。ただ軸を増やすほど構造は複雑になり、大型化してしまう。しかし、ここで1957年に世界初の小型純電気式計算機「14-A」を開発以降、“小型化”に磨きをかけてきた同社の技術が光る。
駆動部を2軸まで減らし、首の動きのみに限定して手のひらサイズを実現した。動きは制限されたが、長年プリンター開発に携わってきた二村さんにとって、細やかなモーター制御はお手のもの。「首傾げ」や「うなずき」といったシンプルな動きにバリエーションを付け、生まれたての小動物のような動きを表現することに成功した。
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