ひき肉を減らしてキノコ、豆腐を増やす
肥満を解消しようと決意したとき、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「食事の量を減らすこと」でしょう。しかし、単に食べる量を減らして空腹を我慢するだけのダイエットは、長続きしないばかりか、精神的なストレスにつながり、心臓に余計な負担をかけてしまうことにもなりかねません。
そこでおすすめしたいのが、見た目のボリュームや満腹感を保ったまま、摂取カロリーだけを賢く抑えられる「かさましフード」の活用です。主食やメインのおかずの一部を、低カロリーで噛み応えのある食材に置き換えるのです。
たとえば、ハンバーグをつくるとき、ひき肉の量を少し減らし、その分、細かく刻んだキノコや水切りした豆腐、おからなどを混ぜ込むと、これだけでジューシーさを保ちながら脂質とカロリーを大幅にカットできます。キノコ類は食物繊維が豊富ですから、先述した血糖値の急上昇を抑える効果も期待できるでしょう。
噛めば噛むほど満腹感がアップする
また、主食である白米のかさましも非常に効果的です。ご飯を炊くときに、カリフラワーや糸こんにゃくを細かく刻んだものを混ぜれば、見た目や食感はご飯に近いまま、糖質の摂取量を自然に減らすことができるのです。こうした工夫を凝らすことで、「お茶碗1杯分をしっかり食べた」という満足感を得つつ、血管へのダメージを確実に軽減できます。
かさましフードのもう1つの利点は、自然と「噛む回数」が増えることです。キノコや海藻、こんにゃくといった食材は弾力があるため咀嚼回数が増えます。よく噛むことは満腹中枢を刺激し、少量でも高い満足感を得ることにつながります。よく噛めば唾液の分泌も促進されるため、消化吸収がスムーズになり、内臓にかかる負担も軽くなります。
お皿の上が寂しくなるような食事制限ではなく、かさましフードを活用してボリューミーな食事で健康を目指しましょう。
近年、ダイエットや健康管理の代名詞として「糖質制限」が広く浸透しました。白米やパンなどの炭水化物を極端に減らすことで、手っ取り早く体重を落とそうとする人も多いでしょう。しかし、心臓の健康を長期的に守るための視点に立つと、この「過度な糖質制限」には見過ごせないリスクが潜んでいます。

