関東誅伐という大きすぎる功

このように、倒幕の巨大な功は新田義貞にありました。これは、『梅松論』に、「関東誅伐ノ事、(新田)義貞朝臣其功ヲ成」、「(新田)義貞関東ヲ落ス事子細ナシ」などとある通りです。

しかし、それだけにとどまりません。新田義貞による鎌倉陥落は、かなりの衝撃をもって受け止められたようなのです。

たとえば、『増鏡』に、「わづかなる新田などいふ国人に、たやすくいかでかはほろぼさるべきとおぼえしに」とあります。『神皇正統記』にも、「いくばくならぬ勢にて鎌倉にうちのぞみけるに、(北条)高時等運命きはまりにければ」と見えます。