「よく名前が挙がる人」を忘れないで

もちろん、京都に限らず影響者が「腹落ち」できない状況では、どれほど合理的あるいは有益な方向に進めようとしても、場の空気そのものがこれを不可とします。

以上を踏まえて、端的に根回しがうまくいかない例を挙げるなら、主に次の2つです。

・決定権者だけを押さえて満足し、参画者や関与者を軽視する
・参画者だけ整えて、決定権者と影響者の腹落ちを見誤る

いずれも、「場の構造」を見ずに一対一の延長だけで話を進めてしまった結果です。

実際の現場で「場の構造」を把握するためには、目に見える役職や発言内容などで判断するよりも「誰が発言した瞬間に空気が変わったか」「決定権者や参画者に強い作用を与える人物は誰か」「よく名前が挙がる人物は誰か」などを洞察すると浮かび上がります。

この構造が掴めるようになると、根回しの成否は劇的に安定し、「場の調和」へと広がります。

【図表1】「場」の関係構造の全体像
決定権者だけでなく、場の構造を踏まえて根回しをする必要がある。(出所=『京都人が教えるずるいけどうまい合意の技術』(青春出版社))
【関連記事】
京都人は「論破も、反論も必要ない」と知っている…お世辞なしで相手を立てる"京都式"円満を保つ最強フレーズ
仕事のデキない人ほどこの髪形をしている…相手から全く信頼されない「ビジネスで一発アウト」ヘアスタイル3選
安っぽい服ばかり着ていると人生大損する…トップスタイリストが教える「今すぐやめたい残念な服」の特徴
2600年前から「付き合ってはいけない人」は決まっている…ブッダが説いた「人生破滅する10タイプ」
「相続でモメる家」と「モメない家」の決定的な違い…税理士が断言「"争族"にならない親子の共通点」