血糖値が高いと、腎臓が果糖を作る
通常、口から摂った果糖は、肝臓で脂肪に換えられます。そのため、血液の中にはほとんど流れ出てきません。
AGEsは血液中の糖がたんぱく質と結びつくことで生まれるものです。血液中に果糖がほとんど存在しなければ、たんぱく質と出会う機会も少なくなります。果糖がブドウ糖より何倍もAGEsを生みやすい性質をもっていても、そもそも血液中の量が少なければ、実害はそれほど大きくないはずです。
けれど、糖質過多で血糖値が高い状態だと、話は変わります。腎臓で自ら果糖をつくるというとんでもないサイクルが回り始めるからです[J Am Soc Nephrol 2014; 25:2526-2538]。
通常、インスリンが分泌されると、筋肉などに血糖を取り込ませて血糖値を下げようとします。インスリンの作用が不十分だと、糖質を摂った後に血糖値が高い状態が続いて下がりにくくなります。
尿に糖がまじり、糖質老化が進む
その状況が続くと、腎臓は血糖値を下げる裏ワザを発動させるようになります。
1つは尿糖を排泄すること。おしっこにブドウ糖を捨てるという裏ワザです。そして、もう1つの裏ワザがブドウ糖を取り込んで果糖に変換するというものです(これを「ポリオール経路」と呼びます)。
こうして腎臓で自家生産されてしまった果糖は血中に放出されます。そしてAGEsをつくり出すなどして糖質老化を促してしまうのです。
ジョンソン教授の説によれば、このルートが活性化されると、果糖を食べすぎていなくても、糖質全体を制限しない限り、からだは老化糖である果糖からのダメージを受け続けることになるのです。



