痛風にも果糖が関わっているか
お酒の飲みすぎで陥るというイメージが強い「痛風」にも、果糖が大きくかかわっている可能性があります。
痛風の発端は、血液中の尿酸濃度が高くなる高尿酸血症です。尿酸値が高くなると尿酸が血液に溶け込めなくなり、尿酸ナトリウムとして結晶化します。この結晶の刺激で足の親指の付け根などが炎症を起こし、痛風発作を発症するとされます。
高尿酸血症は、動脈硬化や心臓病、高血圧や慢性腎臓病、糖尿病のリスクと関連することが指摘されています。
体内のプリン体→肝臓→尿酸
体内で尿酸の原料となるのはプリン体という物質です。プリン体が肝臓で代謝されると尿酸が生じて血中へ送り出されます。
プリン体は食べものにも含まれています。魚卵や肉などにもプリン体は多く含まれていますが、個人的な印象としては、食品中のプリン体で高尿酸血症に陥るわけではありません。
それよりも問題なのは、果糖の摂取です。果糖が肝臓で代謝される際、ATPが大量消費されます。このATPの“燃えカス”(AMP)が増えすぎると、AMPから尿酸が盛んにつくられるようになり、高尿酸血症に陥るのです[J Am Soc Nephrol 2009; 20: 545-553][PLoS One 2012; 7: e48801]。
果糖は脂肪肝の源になるばかりか、高尿酸血症や痛風の元凶でもあると言えます。

