格安葬儀「料金一覧」

たとえば、前述の「みんなのお葬式(仮名)」社が用意する葬儀のプランは以下のとおりだ(すべて税込。なお、各プランとも火葬料金は別途負担)。

①「みんなのお別れ葬」:9万9000円

仏具を省き、儀式を簡略化したプラン。遺体の搬送(20キロまで)、安置(2日間)、ドライアイス(2日分)、棺・骨壷・骨箱の用意。簡易手続き代行など。通夜・告別式は行なわないもっとも安いプラン。

②「みんなの火葬式」:17万円

式典(通夜・告別式)を行なわず、火葬に特化したプラン。遺体の搬送、安置(3日間)、ドライアイス(3日分)、棺・仏衣・骨壷等、火葬場への搬送手続きなど。

③「みんなの一日葬」:33万円

通夜はせず、告別式だけを1日で行なう。遺体の搬送、安置(3日間)、ドライアイス(3日分)、告別式用祭壇・式場使用料、手続き代行・棺・骨壷・骨箱など。

④「みんなの家族葬」:45万円

少人数(家族・親しい知人中心)で通夜・告別式を行なうプラン。遺体の搬送、安置(4日間)、ドライアイス(4日分)、式場使用料、生花祭壇・受付セット・控室・司会スタッフ・告別式・通夜式など。

⑤「みんなの一般葬」:65万円

通夜・告別式とも行ない、参列者数が比較的多め、一般的な葬儀に近いプラン。

僧侶は“オプション”

ご覧いただくとおわかりのとおり、これが基本料金でいずれのプランも全国平均の葬儀費用(161万9000円)より圧倒的に安い。

そして、どのプランにも僧侶は付いていない。もはや僧侶は“オプション”なのだ。その“オプション料金”は次のとおり。

「みんなの火葬式」8万5000円
「みんなの一日葬」12万円
「みんなの家族葬」22万円

この料金の中には「読経」「戒名授与」「お車代」「お心づけ」が込みになっていて、「対応宗派」として、「浄土真宗じょうどしんしゅう浄土宗じょうどしゅう天台宗てんだいしゅう真言宗しんごんしゅう臨済宗りんざいしゅう曹洞宗そうとうしゅう日蓮宗にちれんしゅう・その他仏教宗派。仏教以外に神道の宗教者(※2)手配のご相談も承っております」と記されている。

さらにご丁寧にも「檀家になる必要なし」とも付記されている。また、布施の支払いについては「お布施は僧侶に直接お渡しください」とある。前述のように、僧侶に渡されたお布施の中から、われわれは同社に手数料を振り込む。

※2 神道の宗教者
神道の葬儀は「神葬祭しんそうさい」と呼ばれる。仏教では読経や焼香を通じて故人の成仏を願うのに対し、神道では故人は「祖霊それい」となり、家や地域を守る神の列に加わると考える。そのため、「神葬祭」は故人を霊として丁重に迎え送りする儀礼となる。仏式の読経、焼香、戒名、位牌は用いられず、香典は「玉串料たまぐしりょう」と呼ばれる。