小3までは学校のテストで95点取れればOK
中学受験で成績を伸ばしていきたいと願うのなら、子供を勉強嫌いにしないことに尽きる。近年、首都圏では中学受験率が高まり、激戦を勝ち抜くために、小学1年生から進学塾に通う子が多い。しかし、中学受験の勉強が小学4年生からスタートしているのには、それなりの理由がある。学習内容が「具体」から「抽象」へと変わり、論理的な思考力が必要になるため、それが理解できるようになる成長発達を無視できないからだ。
だから、早く受験勉強に取りかかればいいというものではない。むしろ、いき過ぎた早期教育は、間違った勉強のやり方を身につけてしまうリスクが高い。それはすなわち、子供を勉強嫌いにしてしまうことへとつながっていく。
小学3年生までは、学校の勉強が完璧に理解できていれば十分だ。「完璧に」というのは、毎回のカラーテストで95点以上とれていれば問題ない。それよりも大事なのは、学校の宿題をやること。特に算数の計算問題と漢字は毎日コツコツ取り組むことだ。できれば、1日の中で「宿題は夕飯前に必ずやる」など時間を決めておくといいだろう。そして、毎日の学習習慣を身につけさせる。低学年のうちはこれさえできていれば、何の心配もない。
「身体を動かす遊び」と「家のお手伝い」
それ以外の時間は、遊んでいればいい。ただし、ゲームやYouTubeはすすめない。認めるのであれば、時間を決めておくなどのルールが必要だろう。それよりも、自然のある場所や公園などで身体を動かす遊びをさせてほしい。または、買い物でも料理でも掃除でもいいから、家のお手伝いをたくさんさせてほしい。
中学受験の入試問題には、ブランコを題材にした振り子の問題や砂場を題材にした磁石の問題、ものの溶ける性質の問題、農産物の産地を聞く問題など、遊びや料理や買い物といった、子供たちの生活に関わるものが出題される。
そう言うと、「振り子問題が解けるようになるためにブランコをやらせなきゃ!」と突っ走ってしまう親がいるが、それが「勉強につながる」とあからさまに言動に出てしまうと、たいてい失敗する。幼い頃から理系脳を育てたいと、博物館や理科実験教室などいろいろな場所に連れて行ったり、体験させたりしたのに、子供の理科の成績がまったく伸びないといったケースは本当に多く、それと同じ結果になる。

